伊勢型紙文化

「伝統伊勢型紙と文様文化の誕生」

柿渋を3重に貼り合わせた美濃和紙の型地紙に伝統的な文様を彫ったのが伊勢型紙です。
型地紙に彫られる文様は、伝統職人によって文様のデザインに併せて、「縞彫り」、「突彫り」、「錐彫り」、「道具彫り」などの技法でつくられます。
文様は古来より中国や朝鮮から伝わり公家の調度品や建築物に使われてきた有識文様から、江戸歌舞伎の役者が好みの文様に加えた独自の文様まで多様な広がりのある文化へ発展しました。

「伝統伊勢型紙と江戸町の粋や鯔背」

江戸小紋として染められるデザイン文様の原型は三重県鈴鹿市白子地区に伝わる伊勢型紙で、江戸時代の裃(かみしも)装束に使われた為紀州徳川家の領地内で保護されたものでした。
江戸町民は武家の文化を取り入れながらも目立たぬよう柄を細やかにして、遠目では無地に見えるようにしてお洒落として楽しみ、これを「粋」や「鯔背(いなせ)」にして楽しみました。